2005-06-01
Google株価277ドル、時価総額8兆円超! - Google Printの功と罪
Googleの株価が、アメリカ時間の5月31日現在の終値で277ドル、Market Capも770億ドルを超え、日本円換算の時価総額は8兆3千億にも昇っている。
実にバブル、バブルである。
Microsoftはともかくとして、最近すばらしい検索機能を発表しているYahoo!やAsk Jeevesは置いてけ堀で、なぜ株価は、Googleの独り勝ちになるのだろうか?
Google Printの課題
Googleは最近、Google Printを開始している。
Google Printとは、書籍の検索機能のことだが、これには、「Google Print for Publishers」と「Google Print for Libraries」とがあるらしい。
- MSN-Mainichi:書籍専門の検索エンジン「グーグル・プリント」β版を公開
- 書籍の全文検索が行なえるサーチエンジン「Google Print」ひっそりと公開
- 学術出版業界、グーグルの書籍デジタル化プロジェクトに「待った」 - CNET Japan
- CNN.co.jp : 米グーグルの図書館蔵書のデジタル化、検索機能を批判 - ビジネス
- ITmediaニュース:米学術出版業界、Googleの図書館蔵書スキャンプロジェクトに抗議
- ITmediaニュース:Googleの電子図書館計画に揺れる米学術出版業界
- Japan.internet.com E-コマース - Google の書籍検索サービスに懸念、大学出版部協会が公開書簡
Googleは、一方でfor Publishersで出版関係と合意につなげようとしていながら、他方で、ハーバード、スタンフォード、ミシガンの各大学の図書館の協力をあおいで、書籍をデジタル化しようとするfor Librariesを発表している。
著作権保護や売上確保などの面で、図書館の蔵書が検索対象になれば、ダメージは計り知れないと出版関係が抗議している。
世界一の検索エンジンであるGoogleの影響力は大きく、欧州などでは米国偏重で、自国の文化が軽んじられると批判している。
まぁ、方向性がずれているのは日本で、インターネットという黒船襲来も、頭の中が鎖国状態だからおめでたい限りだ。
ITmedia ライフスタイル:「iPodからも金を取れ」――私的録音補償金で権利者団体が意見書
Google Printと株価
物議をかもしていることはともかく、Google Printによって、さらに多くのユーザーがGoogle検索を利用し、かつAdWordsが稼ぐ広告料も増加する。という市場の判断なのかもしれない。
検索のMicrosoft
Microsoftは、競合の脅威となりそうな機能を、世界一のシェアを持つWindowsに取り込むことで、常に独占を維持し続けようとしてきた。
これは、OSマンティコアともいうべきもので、WindowsというOSがあらゆるものを食い尽くすような、怪物的ビジネスモデルである。
ならばGoogleは、検索マンティコアではなかろうか。地上のすべてのものをデジタル化して検索の対象に、あるいは広告の源泉にしようとしているのである。
Googleは、検索のMicrosoftになりつつある。しかもインターネット広告のみというシンプルなビジネスモデルゆえに、このモンスターは重量級なのに突進力は桁違いである。
Yahoo!やMSNのように、ユーザーをかき集め、囲い込んで次の手を打つなどと、まどろっこしいことはしないのだ。
よって、もし検索マンティコアを買おうするならば、現在の株価・時価総額では、まだまだ低すぎる。Microsoftの時価総額を抜く日も、そう遠くないかもしれない。
マンティコア - Wikipedia
際限ない食欲の持ち主で、その食欲は一国の軍隊を食い尽くすほどだと言われている。
追記
ITmedia エンタープライズ:Google Printは著作権侵害どころか福音になる?
Google Printは出版社に宣伝効果という恩恵をもたらすだろう。このサービスが売上やトラフィックの拡大に貢献するとなれば、出版社は著作権侵害の懸念を忘れるはずだ。
2005-06-01 11:15 AM



